ハンバーグ弁当

駆け抜けた1週間でした。桜満開のなか日曜日の内覧会、「準備の時間がない!」と切羽詰まった月曜日、そして花祭りの開院。産業医の木曜休診を挟み、新患の続いた週末、、。
唯一のおやすみ日を前にして、なんだか真っ白な灰になった矢吹丈のような気分に浸っています。いやいや、まだ始まったばかりなのに最終回はないでしょ、ですね。前言撤回。お楽しみはこれからだ!
で、内輪話で恐縮ですが、われら医院の今週の楽しみは、土曜の昼食でした。一宮むすび心療内科の診療時間は平日午前9~12時、午後4~7時。土曜のみ午後が2~5時なので、スタッフはお昼に出かける余裕がありません。(診察時間ピッタリには仕事が終わらないんです)。そこで、近所で評判のレストランにハンバーグ弁当を注文したら、そのおいしいことったら、、。若干の値段の高さを補って余りある味でした。
人間も自然の一部、と前回書きました。生きているとは、おなかがすくことです。空腹感がなくなるのはたいてい病気、それも身体の病気のみならず、心と体の病気で目立ちます。定型うつ病はその代表。なぜそうなるのかは、またこのコラムでお伝えしていくつもりです。肚(はら)がへっては、いくさはできぬ。同時に、ひとはパンのみにて生くるにあらず。――そのあわいを通っていく難しさが、生きることの歓(よろこ)びにつながると院長は確信しています。

真実へのSTEP

きょうは木曜。当院お休みの日でした。(といっても院長は産業医活動に出かけましたが)。初夏の陽気の下、新聞を広げると目に飛び込んだのがSTAP細胞の会見記事。全国紙3紙を買いにコンビニへ走りました。関係者に知人がいるので一層気になるのです。
TVの芸能コーナーでも話題にのぼるのは、割烹着の”オボちゃん”がノーベル賞級の医学的発見(と発表時は思われた)をやっちゃった!というギャップからくるものでしょう。アラが見つかってからのメディアのこき下ろしの凄まじさは、山高帽の紳士がバナナに滑って笑いをとる構図となんら本質的に変わらない、とインチョーは思います。
医学は科学か?という議論があります。学問としての医学は、数学や物理学と比べて厳密さを捨象(あえてアバウトにして取り扱うこと)しなければ成り立たない部分があります。それは、「生物(せいぶつ=なまもの)」を扱うからです。養老孟司先生のいうように、自然は「ああすればこうなる」ことのない複雑系であり、人間も自然の一部である以上、予想通りにいかないのが当たり前だのクラッカー。
医学の実践である医療でも同じこと。ある患者さんに効いた治療が別の患者さんにはむしろ害になるなんて話は心療内科の現場では日常茶飯事。だから、なかなか治らなくても許してね、なんて媚びるつもりはありませんが、僕の治療のモットーを最後に書いておくことにしましょう。
「ときに治し、しばしば癒し、つねに寄り添う」。____う~ん、やっぱ、ムズかしいわ。

五蘊盛苦

昔から語呂合わせが好きです。医学生時代、同級生の女の子が「布団が吹っ飛んだ!」というのを聞いて、すぐお友達になったくらいですから。
4月9日からみなさん、何を連想しますか?車好きのかたは”よんく”と読んで、ランドクルーザーを思い描く?かもしれませんが、僕は「四苦八苦」です。そのうち、生老病死は思い浮かぶが、残りは難しい。そのひとつに五蘊盛苦(ごうんじょうく)があります。五蘊とは人間の肉体と精神のことで、自分の心と体はつねに思うようにならないことを教える表現だそうです。
ここまできたら、なぜ、きょうのタイトルが小難しいものだったのかおわかりでしょう。ダジャレ好きのおじさんの面目躍如、といきたいところですが、それを日々の診療で実行していくのは、険しく遠い道のりです。新たな”船出”の初日はどうだったのか。患者としてむすび心療内科を訪れてくれたみなさん、感想をコメントしてくださいね。(^_^.)








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